盗聴事情、調査方法も日米欧でかなり違います。あさがを通信技術サイトで、お勉強


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日本と欧米の違い

 日本でも2000[平成12]年8月15日に施行された盗聴法ですが、英米ではずっと以前から、犯人逮捕の方法として当局による盗聴が行われてきました。しかし、盗聴の行き過ぎによるプライバシー侵害が海の向こうで大きな社会問題となっています。  また、中国や北朝鮮では盗聴は日常茶飯事で、ホテルなどには間違いなく盗聴器が仕掛けられていると言う話もよく聞きます。
 現在、アジアの詳しい情報はありませんので、ここでは欧米と日本国内の盗聴事情を比較してみましょう。


 

電波環境


 以前、ラジオでこのようなことを聞きました。
「欧米に比べると、日本の電波に関する環境基準は非常に甘く、日本人はかなり強い電波にさらされている」
そのとき聞いた東京タワー下の電波強度は、イギリスの基準の10倍以上という強さだったと記憶しています。


 最近、日本でも小学校の近くの高電圧線から出る電磁波が、児童の体に悪影響を与えるとして問題視されています。問題視され始めたのは、だいたい2000年頃。欧米では、既に1970年代には電磁波が人体に与える悪影響が騒がれはじめました。この点に関し、日本は約30年立ち遅れています。
 この立ち後れが、そのまま、居住区での不審電磁波の強さの差に表れているように思います。実際、東京タワーの近辺で盗聴調査をしていると、電界強度計を用いた調査では、針は振り切り、探査対象の電波は雑電波にマスキングされ、非常に困難を要します。都心部では調査料金を割り増ししている調査会社もあるほどです。

 

盗聴器

 我々が見つける盗聴器、国内で売られている盗聴器は、まず日本製です。海外ではどうなのでしょう?
驚くことに、欧米で使用されている盗聴器のほとんども、日本製です。
イギリスの秘密諜報部員が使う盗聴器は、実は"Akihabara"に買いに来る。なんていう、あながち笑い話とも言えないような話しもあります。


 言い換えれば、日本の盗聴器はそれだけ優秀だと言うことです。と言うより、日本の製造技術はドイツ等と並び、世界でも超一流なのです。特に小さなモノを作らせたら、日本の右に出る国はないと言っても過言ではありません。


 以前、Macintoshのパソコンを使っていた時、小さなノートPCが欲しかったのですが、Apple社の作るノートPCはチョット大きめでした。「こんなの東芝にでも作らせたら、ずっと小さくできるのに...」と思ったものでした。


 

調査機材

 海外製でよく耳にする機材でイギリス製のモノがあります。米国で$15,000、日本で400万円という盗聴器発見器(以下海外A機)。価格もたいしたものですが、専門機があるというところが、さすが、盗聴大国という感じです。


 この海外A機、性能・機能は如何なものでしょう? この機種は調査場所(つまり海外A機のある場所)での、最も強い電波を拾い、音声に復調し、さらにはデジタル解析するというものです。さすが、IT先進国といったところです。ソフトウェアに関してはかないません。
 つい最近('06年5月)、国産でバグ・エクスプローラーなる盗聴器解析ソフトが開発されました。既存の広帯域受信機とPCを接続して、盗聴器の有無を自動で調べるというモノで、素人でも簡単に使えるそうです。なかなか日本のソフトウェア開発も負けてません。
 とはいえ、日本製でも、デジタル解析はできないものの、同様のシステムで最大電波の音声を聞くことができる機能のついた機種もあります(以下国産B機)。しかも、価格は5万円ほど。さすが技術立国ニッポンです。
 さて、これらの機種を、電波の強い日本で使うとどうなるのでしょう? 上述の電界強度計の場合と同様、目的の電波は雑電波にマスキングされ、発見できないということになってしまいます。5万円の国産B機でも400万円の海外A機でも同じです。弊社のように東京・横浜での調査が多い場合は、国産B機はサブマシンという位置づけです。もし、海外A機を購入したとしても、メインマシンにはなり得ないでしょう。


 やはり、良い環境(雑電波の弱い環境)で調査することを前提として作られたイギリス製の機器は、たとえ専門機であっても、環境の厳しい(電磁波の多い)日本で使うには、やはり無理があるようです。勿論、さほど電波の強くないロケーションでは有効なので、使用機器の特徴をよく理解した上で、電波の少ない地方で使用することは可能かもしれません。実際、雑電波の少ない地方で、海外A機を使って調査している業者もいるようです(尤も、他の機器を併用しているようですが)。

 

予期せぬ考察

 今回、このコラムを書きながら感じたのは、ITの世界、ソフトウェアの世界では、欧米はおろか、インド、韓国などにも一歩出遅れてしまった日本ですが、製造技術に関しては、まだまだ世界をリードしていると言うこと。特に、小さなモノを作ると言う点に関しては、ナンバー1の地位を譲ってはいません。
 実際、アマチュア無線の機器などは、一部アンテナなどを除いて、ほとんど日本製ですし、逆に、海外のコンピューター・ソフトウェアの日本語移植版は見るけれど、その逆は見たことがありません。


 また、私のような根っからの技術屋には信じられないことですが、ただ海外製だと言うことで(しかも、ドイツやアメリカ製ならまだしも、ほとんど精密機械の世界では聞いたことがないイギリス製で)、ただ高価だと言うだけで、海外A機を信望してしまう方たちが少なからずいらっしゃいます。誠に無知とは恐ろしいものです。
 とはいっても、私のような経済に疎い人間が、ライブドアの株を買っていた、なんてのも、無知の極みなんでしょうね(勿論、私は買ってませんが)。

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