無言電話

以前から、調査依頼の方からよく聞く現象「無言電話を受ける」というものですが...


 
実際に、嫌がらせなどの無言電話というのは、非常に少ない様に思います。
大きく分けて、このようなケースを無言電話と思いこんでるようです。

  1. 受話器を取った時点で、既に電話が切れている場合
  2. 先方が、かけるつもりはないのにいつの間にかかかっちゃっていた場合
  3. 先方が、用心して何も話さなかった場合

 
1.の既に電話が切れている場合というのは...
これは無言電話と言うよりは、”出たらすぐ切る”という嫌がらせです。
弊社にもよく来ます。
実際の電話で実験してみたのですが、かけた方の電話を切っても、暫く(1秒?2秒)は電話が鳴り続けているのです。
どの電話機でもそうなのか?何秒くらい鳴り続けているのかは、複数の電話機・電話回線で確認した訳ではないので定かではありませんが、このような現象があることは確認しています。
電話機ではなく、電話回線の問題かもしれません。
ただ、このような現象があると知っておくと、”出たら切れる”状態があったからと言って、嫌がらせ電話と決めつけることはなくなるでしょう。
 
2.先方はかけた覚えはないが勝手にかかってきた場合は...
これは、スマートフォンを使っていると、非常に多い現象です。
タッチパネルのどこかに触れてしまって、かかってしまったというもの。
ポケットに入れていて、勝手にかかってしまったとうい例も多いです。
スマートフォンを使っている方なら、誰しも経験あることと思います。
しかし、これを知らないと、電話に出ても何も話してこない(時には周囲の音だけが聞こえる)と、無言電話かけてきた、と思いこみがちです。
先日も、無言電話がかかってきたので、その番号にかけたら親戚だったが、先方は「かけた覚えはない」と言ってるらしいのですが...
親戚だった段階で、嫌がらせでないのはわかりそうなものですが、気持ちが被害妄想に入ってしまってると、その親戚まで疑うことになってしまいます。
 
3.先方が用心して話さない場合
これは特異なケースかもしれませんが、実際にあった例です。
依頼主が、「何度も無言電話がかかってきた。今朝もかかってきた。同じ電話番号で」というお話を聞きました。
調査後に、実際、その電話番号からかかってきました。
私が代わりに出てみると、親戚の方でした。
先ほどもかけたが、こちらが何も話さない(無言)ので、あちらも何も話せなかった、とうものです。
 
「無言電話で悩まされる。」という現象も、事実がわかれば、なんて言うことがないと言う例です。
上に挙げた現象以外にも、別の理由・原因があるかもしれmせん。
 
しかし、被害妄想に陥ってしまうと、何もかもが「嫌がらせを受けている」ということに結びつけてしまうので、無言電話と決めつけてしまいます。
特に、「何かをすると決まって・・・」と言う場合は、意識過剰による結びつけです。
 
勿論、中には本当の無言電話もあるかもしれません。
が、安易に無言電話と決めつけることは、事態を悪化させるだけです。
特に、番号非通知でない場合は、ほぼ100%、嫌がらせの無言電話でないと考えられます。