ハウリング....その2

ハウリングで思い出しました。
調査中、盗聴波を検出し、盗聴器を探し出すことになりました。
盗聴器の場所を特定するには、幾つか方法があるのですが、
ハウリングを利用して探し出すのも、その一つです。・・・

 
つまり、盗聴器が拾った音が、電波となって発信され、
それを受信した受信機からのスピーカーから出る音を、盗聴器が拾い・・・・・

その時も、ある部屋に入ると、ハウリングが発生しました。
その部屋内にあるのは間違いありません。
その時、依頼社の社員の一人が
「ハウリングだ!ハウリングだ!このテーブルだ!」と大騒ぎ。

音や電波というのは、壁に反射するので、ボリュームを調整すれば、
受信機を実際の盗聴器と反対の方に向けても、ハウリング自体は起こるのです。
我々プロは、そのハウリングの音の変化を聴きながら
盗聴器の場所を特定していきます。
なので、ハウリングが起こったら即、「ここだ!」と言うことにはなりません。

私は、依頼者の言葉は“無視”して、盗聴器の場所の特定に集中。
駆け出しの発見業者なら、ここで慌てふためいてしまうかも知れませんが、
5分くらいで、無事、盗聴器発見。

これも、依頼者がハウリングと言う現象をご存じだったため、大騒ぎになりましたが、
できれば、我々プロに任せて、静かに見守っていてもらいたいものです。