盗聴器らしき音がする
これは、調査依頼者様のよくある思い違いです。
調査現場で、「なぜ、盗聴器が仕掛けられてると思われますか?」と、お聞きすると・・・・
「壁から(あるいは特定の何か)から音がするんです」
という答えが返ってくることが多いんです。
“機械”として盗聴するための機能を持ったものを作れば、音のでないものが出来上がります。
それを、わざわざ、音が出るように改造しなければ、音は出ません。
しかし、盗聴器というのは、相手に悟られずに、話し声を聞くためのものです。
それを、わざわざ音が出るように改造するでしょうか?
音が出るようにするためには、それなりの電気知識が必要な上、盗聴器自体も大きくなります。
人間の耳に聞こえるくらいの音を出すためには、アンプ、スピーカーとそれだけで、通常の盗聴器より大きくなります。電気も食います。
それを知っていれば、聞こえる音が盗聴器のものでないことはわかります。
つまり、
「音が出ているから盗聴器がある」
「音が聞こえないから盗聴器はない」
と言う判断は、大きな間違いなのです。
最近の盗聴器は、精巧に出来ていて、仕掛けられても、日常気が付く程度の物理的な兆候というのは、現れないのが一般的です。
だからこそ、盗聴器が仕掛けられても、皆さん気が付かないのです。
どうか皆さん、誤った知識、思いこみに振り回されないようにしてください。
これからも、このような、誤った知識について、
解説していこうと思います。