よくある調査時のご要望
実際に調査を始める時によく言われるご要望として...
「この辺が怪しいので、念入りにお願いします。」と言われます。
しかし...
このご要望はあまり意味がありません。
通常の調査より念入りに調査したら、発見率が上がるとか、念入りに調査しないと、盗聴器を見つけられない場合がある、というのなら話は別です。
しかし、念入りにしようが通常取りでしようが、機械的に盗聴器があれば「ある」と、なければ「ない」と判定されます。
指摘された場所だけ念入りにしようとすると、どうしても、その他の場所に手抜きが発生します。
これが恐ろしいことなのです。
調査依頼者さんが、怪しいと思っていない箇所こそが危ないのです。
盗聴に関して素人さん(たいていの依頼者がそう)の判断は非常に危険なのです。
例えば、どうして「この辺が怪しい」と思われたのかを聞いてみると、このような答えが返ってくることが多いです。
「なにやら、変な音がする」
「声が聞こえてくる」
「この簡易盗聴発見器が反応した」
まず、前2者に関してですが、盗聴器から音や声が出ることはありません。詳しくはこちらをご覧ください。
仮に、聞いてる側が、何らかの方法で音や声を聞かそうとしたら(それ自体考えにくい行為ですが)、盗聴器以外に、何らかの装置が必要です。
それを、家内のどこかに設置しなければなりません。
そして、例えば、1階の居間に仕掛けた盗聴器の音声を聞いて、2階の寝室に仕掛けた上述の装置で音や声を聞かせてたとしたら....。音や声の聞こえる怪しいと思う寝室をいくら探しても、盗聴器は出てきません。盗聴器は音(あるいは声)の聞こえない居間にあるんですから。
このように、盗聴器に詳しくない方の思う「怪しい」というのは、的外れだと言うことがわかると思います。
また、後者の盗聴器発見器ですが、誤動作という場合が非常に多いのです。詳しくはこちらをご覧ください。
一般の方は、盗聴器に詳しくなくて当たり前であり、またその様な素人判断は非常に危険であるので、勝手な判断はせずに、どうか我々盗聴発見のプロにご相談していただくことが、解決への近道だと思われます。