巨大アンテナ・高層ビル
先日、高層マンションの15階を調査しました。最近建てられたばかりの様で、セキュリーティー対策も万全でした。周りのに大きなビルもなく、見晴らし良好。でもこういう所って・・・・
盗聴波も含め、電波って奴は、一般に障害物によって弱くなります。つまり、障害物がなければ、遠くまで飛びます。さらに、遠くの電波が届きます。
このお宅ではかなり遠くの電波を拾いました。
通常、盗聴器の調査中、色々な電波を拾います。その拾った音が、今、部屋の中に流れている音と同じなら、それはそこにある盗聴器の拾った音です。つまり盗聴器が仕掛けられているということです。
しかし、部屋に流している音が例えばTV音だった場合、受信機から同じ音が聞こえたからといって、100%盗聴波とも限りません。そう、受信機がTV電波を直接拾ってることがあるのです。例えば、8chを流していたとすると、受信機の周波数が8chの周波数になったら同じ音が聞こえます。
さらに、地方では同じ番組をUHFで放送している所があります。当然、受信機の周波数がそこに合えば、同じ音が聞こえてきます。このお宅では、かなり遠くの電波も拾えてしまったようで、何chものTV放送を拾ってしまいました。ということで、普通2時間で終わる調査も3時間近くかかってしまいました。疲労困憊。
でも、逆に言うと、15階に仕掛けられた盗聴器の声はかなり遠くまで届いちゃうということ? 恐ろしいこっちゃ!